東京の公園、遊び場 グリーンパーク/Green-Park

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二子玉川の歴史が感じられるスポットを歩いてみました『砧線跡歩道』~『谷川緑道』~『二子橋の親柱』in 世田谷区

ここ最近急激に様変わりしている二子玉川。特に駅の東側は、ライズショッピングセンターをはじめ、楽天本社、タワーマンション 二子玉川公園などが新しくできて、おしゃれな街として人気スポット化しています。しかし西側、玉川高島屋を過ぎた周辺は、まだまだ昔懐かしい街並みが広がっていて、二子玉川の歴史を感じられる遺跡やモニュメントが数多く残されています。今回はこの二子玉川の西側周辺『砧線跡歩道』~『谷川緑道』~『二子橋の親柱』を歩いてみました。

 

~二子玉川の歴史が感じられるスポットをご紹介~

<目次>

 

砧線跡歩道

現在廃線になっていますが、昔東急砧線という二子玉川から砧本村までの2.2kmを結ぶ鉄道が走っていました。砧線は、砂利の運搬を目的として1924年に誕生し、その後住民の足としても利用され、1969年に廃線となりました。約50年前ですね。単線路線で、二子玉川園・中耕地・吉沢・大蔵・砧本村の5駅ありました。

現在は、砧線跡歩道として整備され、所々に線路跡や記念碑等が見られ、昔を懐かしむことのできる遊歩道になっています。

 

二子玉川から砧本村まで①~⑦の順に砧線跡を歩いてみました。30分程の行程になります。

 

①二子玉川駅からカーブするあたり

 線路の柵に使っていたもの?ではないでしょうか。

 246高架下。線路跡をうまく使っている歩道・自転車道。

 

②中耕地駅跡付近

電車の絵でこっちにきて!と誘われているようです。矢印の方向に進んでみると

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少し歩いたところに駅の絵がありました。懐かしいですね。昔は電車と言えばこの駅舎、線路、電車のイメージ。

近くに記念碑が。次は吉沢駅のようですね。昔の駅名表示もこのような感じだったのかな?

 

③砧線軌道跡碑

途中に砧線軌道跡の碑がありました。 電車が描かれています。座っている子供のモニュメントの意味は謎です。。

 

④鉄道レールで作られたガードレール

さらに先に進むと、

鉄道レールで作られたガードレール。石柱に描かれているのはやはり電車ですね。

砧線跡の説明版も。

 

⑤吉沢橋交差点の手前

線路跡をうまく使い、歩道、自転車道それぞれ左右で分かれています。ぶつからず安全です。以前はなかったので、最近整備されたようです。

 

⑥吉澤橋付近

説明のモニュメントがあり、このあたりに吉沢駅があったようです。橋の下を流れているのは野川です。この先で多摩川に合流します。

 

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 そのモニュメントの近くに砧線の電車のレリーフがありました。やっぱり電車の絵ですね!

 

⑦砧本村

橋からこの先は自動車用道路になっていて、線路跡や記念碑などはなく、しばらく歩きます。

終点の砧本村駅。今ではバス停に活用されています。昔の駅前広場ののようで、この空間だけ時が止まった感覚。まわりには当時のものと思われる柵や木柱も残されていました。

 

基礎情報

長さ:2.2km

所在地:〒158-0094 東京都世田谷区玉川三丁目、鎌田二丁目

 

この砧線跡の④付近でコンビニ裏の自動車道路を渡ると谷川緑道の入口があります。次にこの谷川緑道を歩いてみます。

 

谷川緑道

谷川緑道は、二子玉川駅から徒歩5分くらいの谷川を暗渠化した緑道です。玉川高島屋の裏手、商店街を抜けた先にあります。暗渠(あんきょ)とは、地下に埋設したり、ふたをかけたりして外から見えないようになっている水路のことです。

365メートルと短いですが、両側に草木があって川の面影があり、散策として楽しめます。

 

①北側出入り口付近

遊具がある広場。スプリング遊具と健康遊具がいくつか。春になると桜が咲き、お花見ができます。

 

②北側出入口付近から少し入ったところ

暗渠の石畳はこのような感じ。きれいに整備されています。

 

③中間あたりの直線部分

夕焼けで道が輝いているようです。

 

④南側の出入口付近

246の高架下に辿り着きます。この先の多摩堤通りを渡った先に野川と合流するところで実際の水路を見ることができます。

 

①~④の道順は以下のとおり。

 

 

~歴史~

谷川はもとは砧公園を流れる谷戸川の下流でしたが、徳川時代に作られた六郷用水(今の丸子川)に横取りされ、分断されて残った下流部分だそうです。今でも排水路として役割を果たし、246高架下で野川に合流しています。

 

基礎情報

長さ:365メートル
所在地:東京都世田谷区玉川3丁目24番~玉川3丁目34番先

 

 玉川高島屋に戻り、246沿いを北に5分くらい進むと二子橋の親柱があります。

 

二子橋の親柱

 二子橋の親柱という説明版がありました。

 

~歴史~

この2つの御影石の柱は、かつての二子橋で使われていた親柱だそうです。

親柱というのは、橋の欄干の端にある太い柱(橋の名前が彫られている)のことを言うそうです。よく見かけますね。

昔の渡し舟の時代から二子橋ができ(1925年)、電車を専用橋へ、そして幅拡張、二子橋建設から約50年を経て新二子橋建設(1974年)と人々の交通の求めによって風景も変わり、時代の流れを感じます。

 

 花みずき広場

この近くに「花みずき広場」という246高架下の公園もありました。

 入口は細長い形状。

フェンスに囲まれたボール遊びできる広場もあります。歩いて疲れたら、ここで一休憩。玉川高島屋が近いのでデパ地下で食べ物を買ってきて食べるのもグッド。

 

基礎情報

遊具充実度:★☆☆☆☆
広さ:★★☆☆☆
駐車場:無
トイレ:有
所在地:〒158-0094 東京都世田谷区玉川3丁目19

 

いかがでしたでしょうか。『砧線跡歩道』~『谷川緑道』~『二子橋の親柱』を巡ることで、二子玉川のここ最近の目覚ましい変貌だけではなく、人々の求め、社会の変容に合わせ、二子玉川が長い間かけて変わってきたことが実感できると思います。ここまでお付き合いいただきましてありがとうございます。是非、実際に足を運んでみてください。